魅力的な文章は文体にあり

 

魅力的な文章」=「複雑な文章」というわけではありません。

そもそも文章というのは、読んでいる人にわかりやすい文章でなければいけません。

だから小論文や明治時代の小説みたいな難しい文章を書く必要はないのです。

特にライターの仕事というのは不特定な人に読んでもらうものなのですから、あまり気負わずに気持ちを楽にして、読みやすい文章で書くことが大切なのです。

 

それでは読みやすい文章とは何か。

一番読みやすい文章は、「主語」と「述語」の組み合わせです。

 

犬が歩いた、猫が寝た……」などです。

 

これに少しずつ「修飾語」が加わってくると、文章は複雑なものになっていきます。

しかし文章の主語と述語がはっきりとわかっていれば、少しくらい修飾語が増えても難しい文章になることはありません。

なので文章を書く時は、その文章の主語と述語を意識しておきましょう。

そうするだけでもぐっと読みやすくなります。

読みやすい文章は、それだけで魅力的なのです。

 

では読みやすい文章を書くにはどうすれば良いかというと、手っ取り早いのは、読みやすい文章を模写して身体で覚えることです。

模写を続けている内に身体がその文章の文体を覚えてしまい、オリジナルの文章を書くときにも、読みやすい文章で書くことができるようになります。

 

本当は自分が魅力的と思う作家の文章を模写するのが一番良いのですが、そういう作家がいない、または好きな作家の文章がライター向きでないという人は、図書館や書店にいって、小さな子どもが読む昔話を手に入れてから、模写をすれば良いでしょう。

 

子ども用の昔話は、子どもに理解してもらうために、とても簡単かつ読みやすい文章で書かれています。

そして昔話は、大人が子どもに読み聴かせることも考えて、テンポのよい文体になっています。

だから昔話の文体をマスターすれば、子どもにもわかりやすい魅力的な文章が書けるということです。

 

魅力的な文章を書くための、ちょっとしたコツ

 

一口に魅力的な文章といっても様々なものがあります。

読みやすい文章はそれだけで魅力的ですし、表現が面白い文章は読んでいて飽きません。

では、そういった文章がどうすれば書けるようになるのか、考えていきましょう。

 

魅力的な文章は色々とありますが、それらに共通するしているのは、とても読みやすい文章だということです。

読んでいてストレスにならない文章は、とても魅力的に感じられます。

では流れるように次から次へと読んでしまえる文章を書くにはどうすれば良いかというと、それは「文末」に気をつけること。

それだけで、グッと文章が読みやすくなります。

 

今まで私の書いてきた文章を読み返してみてください。

続けて同じ文末には、一つとしてないはずです。

 

もし、私が書いてきた文章の末尾が全て「ます」で終わっていたら、とても読みづらい文章になっているでしょう。

文末に変化をつけるだけで、文章の流れは実にスムーズになります。

あなたが好きな作家の本を読んでみてください。

おそらく同じ文末が続いていることは、ほぼないでしょう。

たまに意図的に同じ文末にしている作家もいるそうです。

 

次に、「接続詞」の使い方です。

接続詞はなるべく使った方が文章が読みやすくなります。

 

今日は彼女が家に来る予定だったけど来なかった」と書くよりも「今日は彼女が家に来る予定だ。しかし彼女は来なかった」の方が文章が簡潔になって読みやすいです。

特に逆接の接続詞は、当たり前のように使った方が良い文章になります。

 

そして最後に。

これは少し難しいのですが、できるだけ一つの文章段落の中では、同じ表現を使わない方が、より文章は魅力的で上品になります。

 

例を挙げてみますが「彼女が急に泣きだした。泣きながら彼女が叫ぶ」と書くよりも「彼女が急に泣きだした。頬を涙で濡らしながら彼女が叫ぶ」の方が、臨場感が出てきます。

ライターの仕事にはこういった表現力を必要とする時もあるので、覚えておいて損はないでしょう。