太宰治からのメッセージ

 

人によって好き嫌いはあるでしょうが、「太宰治」という人は次のような言葉をある小説の中に書き込んでいます。

 

文章を書くコツは3つ。タイトルと、書き出しと、最後の一文】という言葉です。

 

私は今から30年も前にこの文章を読んだのですが、いまだに忘れられない言葉になっています。

 

考えてみれば確かにそうです。

まず【題名】ですが、どんなに優れた文章が中に詰まっていようとも、つまらないタイトルの本は誰も手にとって読んではくれません。

いかに人を惹きつけるタイトルをつけるかによって読者の数は大きく違ってくるでしょう。

 

それではどのようにタイトルをつけるのでしょうか。

私から偉そうにアドバイスできることではありませんが、例えばこの駄文のタイトルを【文章をうまく書くコツ】というありふれたものにしても、ほとんどの人は気に留めないでしょう。

それよりは【太宰治からのメッセージ】とした方が間違いなく多くの人の目に留まるのではないでしょうか。

 

つまり、人を一瞬でもアレ?と思わせた方が関心を引きやすいという事です。

ただ、このタイトルもあまりうまいものではないとは思っているのですが・・・。

 

次に「書き出し」です。

これも題名と同じである程度インパクトある一文にしないと読者を惹きつけることが出来ないでしょう。

 

川端康成の雪国の書き出しは【国境の長いトンネルを抜けるとそこは雪国であった】ですが、これから始まる物語を象徴するような一文になっています。

書き出しの一文はあまり冗長ではなくて、端的に書き表した方がよいです。

最初からダラダラした書き出しだと、その時点で読む気が失せる人も多いのではないでしょうか。

 

最後は「ラストの一文」です。

物語をそこで完結させるのか、それとも何かしらの余韻を持たせるのかによって最後の一文は違ってくるとは思いますが、最後まで読み終えた読者にむかっての、作者からの最後のメッセージになりますから、充分に推敲したいものです。

 

タイトル、書きだし、最後の一文。

これで文章の価値の8割は決まると思います。

 

尊敬する人の名言集〜太宰治〜