魅力的な文章の書き方とテクニック

 

 

書くことで悩んだら、まずは「取材」してみよう!

 

 

私は昔、女性誌の先輩ライターさんから、「ライターは、保険の外交と同じだ」と言われました。

 

この言葉には二つの意味合いが込められています。
まずは、「身の回りから攻めろ」ということ。
初めて生保や損保の営業をした人は、家族や親戚・友人など、身近ところから勧誘するといいます。

 

ライター業も同じで、コラムのように、「なんでも書いていい」となった場合は、自分の経験談から始め、いろいろ思い出しながら、家族や友人・知人のエピソード、周辺の話題などへと範囲を広げていくでしょう。

実際に経験したことがある話はいちばん強く、それが「読者の心をひきつける」可能性は大いにあります。

 

特に、他の人はあまり味わったことのないユニークな体験談や、誰にも負けないくらい熱中・精通している趣味などの話は、文章のうまい下手を超えて、素材だけで魅力的だと思います。
飾らず、自分の言葉で、ありのままに書けばいいのです。
この場合、文章のスタイルやテクニックを気にし過ぎると、かえって勢いがなくなり、魅力が軽減することもあります。
だから、とにかく筆を止めず、一気に書き上げたほうがいいでしょう。

 

保険の外交と同じ」に含まれたもう一つの意味は、「身の回りから攻めていると、いずれは、いや、早々に行き詰まるだろう」という教訓です。
ライターに置き換えれば、「ネタ切れ・ネタ枯れする」ことになります。

 

長くライターを続けている人なら、必ず幾度もそういう状態に陥ったことがあるはずです。
私は、そういうときは、「取材」で乗り切ります。
在宅ライターさんなら、わざわざアポイントを取って話を聞きに行くことは難しいでしょうから、電話を活用してください。
取材」といっても、そんな大げさに考える必要はありません。

 

テーマ自由のコラムのネタが自分の中に枯渇したと感じたら、親しいお友達などに電話して、「最近、何か面白いことあった?」と尋ねればいいんです。
テーマが与えられている原稿なら、そのテーマに詳しいと思われる人に連絡してみましょう。
その「取材」を基に書くわけですが、その際は、仕入れたネタをなるべく「自分の話」に変えてしまうのが大切です。
やはり自分の経験談のほうが説得力がありますし、魅力も増します。

 

書くことで悩んでいる人には、とにかく「取材」してみることをオススメします。

 

魅力的な文章にするための書き方のテクニック

 

真の意味で「読者の心を引きつける文章」は、テーマと内容次第なので、テクニックやコツなどありません!

 

なんて断言してしまったら身もフタもありませんね。
だから、私(ライター歴20年以上)が、少しでも読者が読みやすく、すっと心に入ってくる文章になるよう、心がけている点をいくつかお教えします。

 

自分のことや身の回りの話題を書くコラムなどで、「~だそうです」「~のようです」といった伝聞・推測を感じさせる表現は可能な限り使わないこと。
たくさんそういう表現が入っていると、信頼度が低下しますし、いかにも「他人事」のイメージを与えてしまいます。
400字(昔でいえば、原稿用紙1枚)程度の原稿なら、「1~2回しか使用しない」などと自分なりのルールを決めておいてもいいでしょう。

 

私は、以前、文章が平坦にならないようにするため、「400字の中に同じ言葉を2回以上使わない」というそうとう難しい文章修業に挑戦したことがあります。
経験」は、2回目は「体験」と表現し、以降、「経歴」や「キャリア」など同類の言葉を使い分け、書いてみました。
文末も、「ます」で締める文節が何度も続かないよう、「です」「のです」、「ました」「でした」などの過去形、さらに「~しょう」などの呼びかけ、疑問形や体言止めなども利用し、文章にリズム感を出す練習をし、それは今でも心がけています。

 

構成的には、「読者をひきつける」テクニックとして、この原稿のように、冒頭(タイトルではなく、本文の最初)に刺激的でキャッチ―な一文も持ってくるのも効果的です。
と、偉そうなことばかり言ってますが、この原稿が「心を引きつける魅力的な文章」になっているうかどうかは、正直、わかりません。

 

ベテランライターの私でさえ、そんなものです。
ただ、PCなどの前で悶々と悩んでいても、何も始まらないし、変わりません。
私のように、練習か修行と考えて、自分なりの課題を決めた文章を書いてみたらいかがですか?